2009年 10月 23日
インド旅行 タージマハル編 その2 |
ご存知の方も多いとは思いますが、タージマハルは宮殿ではなくお墓です。
お見合い結婚が常識とされていたインドで、珍しく恋愛結婚をしたムガル帝国の王様は、お妃様を溺愛し、どこへ行くにも彼女を一緒に連れて行きました。
ある時お妃さまは病に臥せってしまうのですが、死の間際にお妃様が「自分が死んだら立派なお墓を建ててください」と王様にお願いした事からタージマハルの建設が始まりました。
王様はお妃様が亡くなった後、全情熱をタージマハルの建設に注ぎます。お妃様が好きだった大理石をインド各地から遥々運ばせ、宝石を沢山埋め込み、22年の月日をかけて完成。
建築が好きだった王様はタージマハルをシンメトリー(左右対称)に作る事にこだわり、自分が死んだ後は川をはさんだ向かい側に黒いタージマハルを作る事を計画していました。
しかし王座を狙う息子によって王様はアグラ城に幽閉され、死を迎えるまでアグラ城の窓からタージマハルを眺めながら涙を流したそうです。
死後、王様の棺はお妃さまの隣に置かれる事になり、これにより王様がこだわり続けていたシンメトリーは崩れてしまいました。
この話を日本で読んだ時には「なんて贅沢なお願いをするお妃様なんだ!」とか「お墓作りに大金を使っちゃう王様ってどうなの?」とか思ったりしていましたが、ガイドさんによると「お妃様がこういうお願いをしたのは、建築が大好きだった王様に自分が死んでからも生きる目標を持ってもらうためだったと言われています。そしてこれだけ豪華な物を作り上げられるという事は当時の経済がとても良い状態だった事を表しています。タージマハルを作る為に沢山の人が雇われて職を得ました。」との事。なるほど、一理あるかも。
そして何よりタージマハルの美しさを目の当たりにすると、王様の愛がひしひしと伝わってきてジーンとしました。
所々に見えるお花の模様やコーランの文字は、描かれているわけではなく、石を彫って中に同じサイズの石を埋め込む象嵌細工になっています。削る部分が小さすぎると石が入らないし、大きすぎると取れちゃうしので高度な技術を要するそうです。
横から見たタージマハル。歩いてる人と比べると大きさが分かります。
白いお花の部分は大理石を削ったもので、赤いお花の部分は象嵌細工。
ドームの部分は釘などは何も使っていないとか、周りに四本立っている柱は地震が来た時にタージマハルの方に倒れないよう、外側に2度傾いているとか、色んなトリビアを教えてくれたガイドさん。本当に名ガイドで、彼のおかげでタージマハルが3倍くらい味わい深い物になりました。
お見合い結婚が常識とされていたインドで、珍しく恋愛結婚をしたムガル帝国の王様は、お妃様を溺愛し、どこへ行くにも彼女を一緒に連れて行きました。
ある時お妃さまは病に臥せってしまうのですが、死の間際にお妃様が「自分が死んだら立派なお墓を建ててください」と王様にお願いした事からタージマハルの建設が始まりました。
王様はお妃様が亡くなった後、全情熱をタージマハルの建設に注ぎます。お妃様が好きだった大理石をインド各地から遥々運ばせ、宝石を沢山埋め込み、22年の月日をかけて完成。
建築が好きだった王様はタージマハルをシンメトリー(左右対称)に作る事にこだわり、自分が死んだ後は川をはさんだ向かい側に黒いタージマハルを作る事を計画していました。
しかし王座を狙う息子によって王様はアグラ城に幽閉され、死を迎えるまでアグラ城の窓からタージマハルを眺めながら涙を流したそうです。
死後、王様の棺はお妃さまの隣に置かれる事になり、これにより王様がこだわり続けていたシンメトリーは崩れてしまいました。
この話を日本で読んだ時には「なんて贅沢なお願いをするお妃様なんだ!」とか「お墓作りに大金を使っちゃう王様ってどうなの?」とか思ったりしていましたが、ガイドさんによると「お妃様がこういうお願いをしたのは、建築が大好きだった王様に自分が死んでからも生きる目標を持ってもらうためだったと言われています。そしてこれだけ豪華な物を作り上げられるという事は当時の経済がとても良い状態だった事を表しています。タージマハルを作る為に沢山の人が雇われて職を得ました。」との事。なるほど、一理あるかも。
そして何よりタージマハルの美しさを目の当たりにすると、王様の愛がひしひしと伝わってきてジーンとしました。
所々に見えるお花の模様やコーランの文字は、描かれているわけではなく、石を彫って中に同じサイズの石を埋め込む象嵌細工になっています。削る部分が小さすぎると石が入らないし、大きすぎると取れちゃうしので高度な技術を要するそうです。
横から見たタージマハル。歩いてる人と比べると大きさが分かります。
白いお花の部分は大理石を削ったもので、赤いお花の部分は象嵌細工。
ドームの部分は釘などは何も使っていないとか、周りに四本立っている柱は地震が来た時にタージマハルの方に倒れないよう、外側に2度傾いているとか、色んなトリビアを教えてくれたガイドさん。本当に名ガイドで、彼のおかげでタージマハルが3倍くらい味わい深い物になりました。
by fly-miki-fly
| 2009-10-23 23:52
| インド 2009.10